【修道会の歴史】
創立者:ドゥラヴェンヌ
1653年、修道会の創立者であるドゥラヴェンヌは、フランスのヌヴェール市にほど近いサン・ソージュという小さな街で、外科医の息子として生まれました。その後、ベネディクト会の修道者となりました。
1676年、20代の若きドゥラヴェンヌは、勉学のためにパリで7年間過ごし、サン・ソージュに帰ります。その頃、フランスの社会は混迷の中にありました。
ルイ四世時代の戦争が、重い課税、駐屯隊への食糧負担、軍隊の通過などで、サン・ソージュ地方を荒らし、悲惨な状態を生み出していました。
しかし、このような現実の中では周囲の貧しさには無関心でした。その頃のドゥラヴェンヌは、パリで見出した芸術と文学の輝かしさに心を奪われ、世俗的で心地よい生活に心ひかれるままになっていました。
そんな、ドゥラヴェンヌに神の霊が働きます。ある司祭が、彼の安楽な生活に対して行なった忠告によって、彼は全存在を根底から覆す徹底的な回心へと導かれるのです。、ドゥラヴェンヌは、若い時に聴いた神の召し出しへと呼び戻されます。
その後、あらゆる惨めさに耳を傾ける人、神のみことばに耳を傾ける人となり、サン・ソージュの人々の非人間的な暮らしに、深く心を痛めるようになりました。
この体験を通して、貧しい人々を痛めつけるものに、父なる神が御心の痛みを感じておられること、その人々に対する神のいつくしみ、深い愛を知るようになったのです。
「神はわたしたちの父であり、わたしたちに限りなくいつくしみ深い方です」
神の啓示を受けた、ドゥラヴェンヌは、この神の愛をあらわす緊急の必要性を感じていきます。そこで、サン・ソージュの若い娘たちに、自分自身の生活の中にキリストの愛を「再現しながら」、貧しい人々への奉仕をとおして、キリストのみ跡に従って生きることを約束する生活を提案しました。
このようにして、1680年、ドゥラヴェンヌは、“ヌヴェール愛徳修道会”、私たちの修道会を創立するのです。
以来、シスター達はヨーロッパ、アフリカ、南アメリカ、アジア大陸において、人々に奉仕する数々の組織に属して働いています。
アフリカでは子どもたちへの識字教育などを行ない、南アメリカでは貧困の子どもたちの支援や、囚人への訪問、アルコールや麻薬中毒の人々のケアなどを行なっています。
韓国では生活困窮者を受け入れる病院訪問や、そこで働いたり、また、カリタスの組織に属して人道支援活動をしています。、ヨーロッパでは、社会的に疎外されている人々への支援を幅広く行なっています。
創立者ドゥラヴェンヌの生涯と修道会の成り立ち
【アフリカ共同体と、識字教育の様子】
【韓国での活動】
【南米チリでの活動】
【ヌヴェール愛徳修道会日本地区】
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